マンションの近隣の騒音について、誰に相談したら良いのかわからずに一人で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな人にはまず、管理会社に相談することをオススメします。
しかし実際には、管理会社によってはなかなか行動してくれなかったり、軽くあしらわれたりすることがあるというのが現実です。
管理会社としても、できれば面倒なもめ事には巻き込まれたくないし、当事者同士で話し合って解決して欲しいと考えているわけです。
ところが、ポイントを押さえて依頼することで、そんな管理会社を動かす確率をグンと上げることができます。
ここでは、管理会社に相談・依頼する際の3つのポイントを紹介します。
- 騒音の被害状況を正確に伝える
- どのような対処法をとるのかを聞く
- 経過報告をするようにお願いする
では、順に見ていきましょう。
1.騒音と被害の状況を正確に伝える
まず、どのような騒音によってどのような被害を受けているのかを、詳しく伝えることが大事です。
「騒音に悩んでいます。なんとか対策をしてください。」という曖昧なお願いでは、管理会社もどう対策するべきかがわかりません。
結果として中途半端な対応しかしてくれなかったり、後回しにされたりして何も進展しないという事態に陥ってしまいます。
また、騒音や被害の状況を詳しく伝えることで、騒音の真の原因をつきとめるための情報にもなります。
次の項目ごとに騒音の詳細を伝えましょう。例をいくつか挙げておきます。
騒音の種類・大きさ
どのような音に悩まされているのか、その種類を詳細に伝えましょう。
足音
- 歩く音
- 走る音
- 高いところから飛び降りる音
声
- 子供の声
- 泣き声
- 話し声
- 笑い声
- 怒鳴り声
- 電話の声
- ペットの鳴き声
音楽
- ステレオ(重低音・高音)
- 楽器(ギター・ピアノ・ドラム)
- ジャンル(ロック・ジャズ・演歌)
- 歌声
家電・設備
- 洗濯機
- 掃除機
- 窓を閉める音
- ふすまを閉める音
- 玄関のドアを閉める音
- インターホンの音
- カーテンを引く音
- 椅子を引く音
その他
- 何かを叩いているような音(カンカン・トントン)
- 何かを引きずるような音(ズズー)
騒音の発生時間
騒音がいつ発生しているのかを伝えましょう。
- 早朝
- 昼間
- 深夜
- 一日中
- 曜日
- 時間帯
- 決まった時間帯かランダムか
騒音の長さ・頻度
一度の音がどれぐらいの長さ続いているのか、そしてその頻度を伝えましょう。
- ◯秒間
- ◯分間
- ◯分置きに
騒音が聞こえる部屋
部屋の中のどこで音が聞こえるのかを伝えましょう。
- 玄関
- リビング
- バルコニー
- キッチン
- 風呂
- トイレ
騒音が聞こえる方向
どの方向から音が聞こえるのかを伝えましょう。
- 天井から
- 床から
- 廊下から
- 壁から
自分にどのような影響が出ているか
その騒音によって、自分に起きている症状や影響を伝えましょう。
- 眠れないので仕事に支障が出ている
- 朝早くに目が覚める
- 子供が昼寝できない
- 内職に集中できない
- ストレスがたまる
- ノイローゼになりそう
2.どのような対処法をとるのかを聞く
管理会社によって騒音問題に対する姿勢は様々で、相談を持ちかけても中々動いてくれない場合もあります。
そのような腰の重い管理会社に発破をかけて強制力を働かせるために、具体的に「どのような対処法をとるのか」を聞いてみましょう。
おそらくは張り紙を共有スペースに貼るという対策をすることになるでしょうが、あえて聞くことによって行動を促すことになります。
やんわりと聞いてもうまくはぐらかされる可能性があるので、強気で聞いてみましょう。さらに「いつまでに動いてくれるか」も聞くことによって、強制力を強めることができるでしょう。
3.経過報告をするようにお願いする
どんな対策をおこなってくれたのか、騒音主の反応はどうだったのかなどの状況を、逐次報告するようにお願いしましょう。
ですが実際には、管理会社のほうから経過報告をしてくれるかどうかはわかりません。動いてくれるのかどうかすらもわかりません。
ですが、前項の「2.どのような対処法をとるのかを聞く」の時と同様に、管理会社に強制力を働かせるために、是非お願いしておきましょう。
まとめ
- 1.騒音と被害の状況を正確に伝える
- 2.どのような対処法をとるのかを聞く
- 3.経過報告をするようにお願いする
以上の3つのポイントを押さえながら管理会社や大家さんに相談しましょう。
騒音の状況や被害が大したことないと判断されれば動いてくれる可能性が低くなりますので、いかに悩んでいるのかを詳細に伝えましょう。
だからと言って、もちろんありもしないことを大げさに伝えてはいけません。事実を伝えるということが大前提です。
「この人はしつこそうだな」「対応しないと面倒なことになりそうだな」と思わせるぐらい、強気で粘り強くお願いすることで、腰の重い管理会社を動かすことができるようになるかも知れません。
管理会社には住民の快適な生活を守る権利があります。遠慮せずに強く訴えましょう。